なぜ身体の黒いはん点で腹部造影CT検査?と思われますよね。私も先生からの検査の指示が出た時はどうしてだろうと思いました。
先生からの資料を見てみると、身体に特に脂漏性角化症(黒いはん点)が急に増えて大きくなる(かゆみがある時もある)とLeser-Trelat(レーザートレラー)徴候といい内臓悪性腫瘍が産生する上皮成長因子に関係していると考えられ診断の重要な所見だからだそうです。
Leser-Trelat(レーザートレラー)徴候を生じる悪性腫瘍は消化管癌が多く、内視鏡検査は欠かせませんが広く全身を観察できるCT検査、特に造影CT検査は消化管以外の内臓悪性腫瘍の見逃しを防ぐ有用な手段と考えられているそうです。(図:日臨皮会誌より)