「可能性のある治療法はできるだけ試したい」と
お考えのご家族の方へ

〜高濃度ビタミンC点滴療法 〜

私は外科を専門として、多くのがん治療に取り組んでまいりました。

その経験を通して言えることは、現代のがん治療の現場で有効な治療法は、やはり従来の抗がん剤治療や放射線治療であるということです。

しかし、実際にがんを患った患者さまやそのご家族は、「可能性のある治療法はできるだけ試したい」と思っています。そんな心情を理解すれば、患者さまやそのご家族のお気持ちをできるだけ組んで、医師としてできることをしてさしあげたいと思うのです。

がん患者の皆さまとそのご家族、さらにはがんを予防したい皆さまも、新たな可能性を持つ「高濃度ビタミンC点滴療法」について、お気軽にご相談ください。

高濃度ビタミンC点滴療法とは? 

点滴によって大量のビタミンCを体内に投与することで、がん細胞を抑制・消滅させることを目的とした抗がん剤治療の一種です。 

もともとは、1970年にアメリカ人のポーリング博士らによって発表されましが、後に他のがん研究者により、ビタミンCを投与しても延命効果はないという発表があったことから、およそ30年間もの間封印された治療法となりました。 

しかしその後、他のがん研究者のビタミンC治療に延命効果がなかったことについて、ポーリング博士が行った「点滴」による投与ではなく、サプリメントによる投与であったことが原因であることが証明され、再び高濃度ビタミンC点滴療法の価値が認められるようになりました。 

本国アメリカでは2005年に正式に発表され、日本でも保険外診療の分野で少しずつ認知され始め、今では広く一般の方々にも認知されるようになってきました。 

高濃度ビタミンC点滴治療法の方法は?

高濃度ビタミンC点滴療法は、大量のビタミンCを投与して血中濃度をいっきに高めることがポイントです。 

サプリメントや処方箋では効果が認められる一定濃度までに至らないため、点滴によって治療を行います。 

そのため治療を行なえるのは医療機関に限られており、中でも高濃度ビタミンC点滴療法の認定医の管理のもとで行うことが義務づけられています。

認定医が在籍しています

林外科・内科クリニックには、 高濃度ビタミンC点滴療法認定医MR21点滴療法研究会認定超高濃度ビタミンC点滴療法認定医(Master of IVC Therapy)」が在籍し、安全に治療を受けていただくことが可能です。

期待される効果・作用について

高濃度のビタミンCを投与すると何が起こる? 

ビタミンCは体内に取り込まれると、強力な抗酸化作用を発揮します。 

その際に大量に発生する過酸化水素は、正常な細胞だと中和して無害化してしまいますが、がん細胞をはじめとした異常細胞はそれを中和することができずに死んでしまうのです。

期待される効果・作用

進行がん細胞の抑制・消滅

がんの予防(がん罹患の予防・再発の予防)

風邪などの体調不良の改善

健康促進

アンチエイジング効果

美肌効果

 など

がん治療への有効性・副作用について

高濃度ビタミンC点滴療法が有効ながんは?

高濃度ビタミンC点滴治療は、ビタミンCの大量投与によって発生する過酸化水素を中和できないがん細胞には、オールマイティに効果が期待できます。 

一部治療が有効でない種類のがんもあります。
高濃度ビタミンC点滴療法は代替医療です。すでに有効な抗がん剤にかわるものではありません。

副作用について

一般的に行われている抗がん剤治療は、がん細胞の抑制・消滅において優れた効果を発揮する反面、正常な細胞にも影響を及ぼすため、副作用の心配がありました。
しかし高濃度ビタミン点滴療法は、がん細胞のみを抑制・消滅させ、正常な細胞には影響を与えませんので、副作用はないといっていいでしょう。

点滴によって大量に水分を投与するので、腎機能が弱い方にはおすすめできません。

ご来院から治療までの流れ

①ご説明

高濃度ビタミンC点滴療法の内容や期待できる効果、副作用、料金などについて丁寧にご説明いたします。

当クリニックでの高濃度ビタミンC点滴療法はThe Riordan IVC Rrotocolを基にした点滴療法学会プロトコルに基づき施行いたします。

料金についてはこちら

②患者様の状態をヒアリング

患者さまの全身状態(健康状態)から、がんの進行具合などについてヒアリングいたします。

③「G6PD欠損症」の検査を行う

高濃度ビタミンC点滴療法は、「GPD」と呼ばれる酵素をお持ちでない患者さまには有効ではありません。

事前に「GPD」があるかどうかを検査して治療に進みます。

④患者さまの体内のビタミンC濃度を測定しながら、適量のビタミンC量を点滴にて投与します。

当クリニックでは院内ビタミンC血中濃度測定機器を導入しておりますので、その場で迅速に患者さまのビタミンC血中濃度の測定検査ができます。

④継続治療

定期的に治療を継続していきます。

よくある質問

高濃度ビタミンC点滴療法を受ける頻度はどのくらいですか?

進行がんの治療か予防か、また、がんの大きさや進行具合によって異なります。
一般的には、進行がんの患者さまで6ヶ月は週2~4回、その後は週1~2回、予防目的の患者さまで週1~2回を目安にしています。
治療頻度に関しては、ご相談のうえ決定させていただきますのでご安心ください。

抗がん剤治療との併用はできますか?

高濃度ビタミンC点滴療法は、抗がん剤治療や放射線治療と併用しても問題ありません。

抗がん剤治療や放射線治療から、高濃度ビタミンC点滴治療への切り替えはできますか?

切り替えは可能ですが、主治医とよくご相談ください。
高濃度ビタミンC点滴療法は、がんに対しての有効性を認められていますが、現代の医学では抗がん剤治療の方が高い効果を発揮します。治療効果だけを求めるのであれは抗がん剤治療を続けることが確実でしょう。
ただし「抗がん剤治療の副作用に耐えられないから、副作用のない治療法を試したい」という方であれば検討の価値はあると思います。

高濃度ビタミンC点滴治療を受ける際は、今までのカルテや主治医からの紹介状が必要ですか?

情報が多いほうがよりスムーズに治療に進めますが、情報がない場合でも対応できます。
当クリニックではがん検査のための高性能機器を取り入れ、長年がん治療の経験と実績を持つ医師が検査から治療までを担当しますので安心です。

情報がない場合は分かる範囲で治療経過や健康状態をお伝えください。

高濃度ビタミンC点滴療法を受ける際に禁止されていることはありますか?

禁止事項はありませんが、体内のビタミンCを消耗する煙草やアルコールの接種は控えた方がいいでしょう。

ビタミンCを大量に摂取すると、ほとんどが対外に排出されるのでは?

高濃度ビタミンC点滴療法でも、ビタミンCの成分はその日のうちに対外に排出されます。
しかしこの治療では、ある一定レベルまで急速に体内のビタミンC濃度を高めることが必要なので、その後に対外へ排出される分には問題ありません。

がん治療目的で高濃度ビタミンC点滴療法を検討しています。高濃度ビタミンCの点滴を行っている美容外科や美容皮膚科に行ってもいいですか?

美容外科や美容皮膚科で行う高濃度ビタミンCの点滴は、主に美肌治療など美容目的に使用されるものです。
がん治療に効果を発揮するほどの量ではありません。

また高濃度ビタミンC点滴療法は治療経過を診ていくことが重要なので、専門医のいる病院へご相談ください。