今回は玄関や勝手口についてです。
日本の気候風土に応じて地面からの湿気を防ぐ為、1階居室の木造床は地面(地盤面)から450mm以上にするように規定されている為、必ず段差があります。
この段差、また靴の脱ぎ履きに対する対策が必要になります。
段差に関しては、手すりの設置、踏み台の設置が対策になります。
手すり付きの踏み台もあり、介護保険対象商品です。もちろん手すりも介護保険で取り付けることができます。
詳しくは→宗像市ホームページへ(介護保険住宅改修費の支給申請について)
踏み台に滑り止めの設置や色を蛍光色などにすることで、高齢者も段差を把握しやすく、さらに転倒を防止する対策になります。
靴の脱ぎ履きに関しては、椅子の設置をお勧めします。様々な商品があるようですが、しっかりと安定した椅子で立ち座りがしやすい高さであれば良いと思います。椅子に座り、靴べらを使用することで脱ぎ履きが安全に行えると思います。
当院では入院リハビリテーションを行っている患者様が必要な場合、ご自宅に帰られる前に理学療法士が訪問を行う『退院前訪問指導』を行っています。手すり取り付け位置、段差解消の必要性、動作・介助方法の提案など、ご自宅で生活するために必要なことを一緒に考えさせていただきます。