転倒予防 〜自宅チェック・対策ポイント〜 リビング(居間)

今回のチェック、対策ポイントはリビング(居間)についてです。

生活の中で過ごす時間が長い場所ではないでしょうか。

転倒の原因としては、①カーペットやこたつ布団につまずく、②床に置いてある新聞や雑誌を踏み、足を滑らせる、③床に置いてある物につまずく、④電気コードに引っかかる、⑤床から立ち上がる際にバランスを崩すなどがあります。

対策は、①に関してはカーペットのめくれに引っかかることがあるので、滑り止めテープなどで端を固定すると良いです。しかし、種類によっては厚みがある商品もあるので、つまずきやすいものやこたつ布団に関しても使用を控えるほうが安全です。とはいっても、冬はこたつを使いたくなるとは思いますので、こたつから出るときはこたつ布団をテーブルの中に入れ込んでおくと良いかもしれません。

②や③に関しては、整理整頓が大切です。まずは、人が動く経路(動線)に物を置かないこと!

❌          ⭕️

④に関しては、電気コードがなるべく動線をまたがないようにすることが大切です。家の中には沢山の家電があると思いますので、コードを壁に沿わせたり、まとめて固定するなどの対策が必要です。

⑤に関しては、椅子での生活に変えていくことも一つの対策です。

また、床からの立ち上がりを補助する右図のような福祉用具もあります。

 

ご自身やご家族が生活されている場を意識して、危ない場所チェックをされてみてください✨

当院では入院リハビリテーションを行っている患者様が必要な場合、ご自宅に帰られる前に理学療法士が訪問を行う『退院前訪問指導』を行っています。手すり取り付け位置、段差解消の必要性、動作・介助方法の提案など、ご自宅で生活するために必要なことを一緒に考えさせていただきます。

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