今回は、寝室でのチェック・対策ポイントです。
床に布団を敷いて寝られている方は、床からの立ち座り動作や布団をしまう時にバランスを崩して転倒されることが多いです。
下図のような床からの立ち座りを補助する福祉用具もありますが、身体機能の低下により布団の上げ下ろしも困難になるため、ベッドでの就寝をおすすめします。
ベッド使用で多いのは転落です。
①ベッドの片側を壁につけて配置 ②ベッドガード(柵)を使用する
などの対策が必要です。ベッドガードは布団のずれ落ち防止にもなります。
ベッドからの立ち上がりで、脚の力が乏しくお尻がずれ落ちたりすることもありますので、高さ調整ができるベッドの使用も対策になります。
また、夜間のトイレ移動も転倒リスクが上がります。
枕元に照明器具を設置して、照明をつけて動く習慣をつけたり、センサーで足元を照らす照明器具を設置することも対策になります。
その他にも収納棚の位置や、動線をどのように確保するかなど、それぞれの身体機能や使用している福祉用具によって対策は様々です。
当院では入院リハビリテーションを行っている患者様が必要な場合、ご自宅に帰られる前に理学療法士が訪問を行う『退院前訪問指導』を行っています。手すり取り付け位置、段差解消の必要性、動作・介助方法の提案など、ご自宅で生活するために必要なことを一緒に考えさせていただきます。